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「プリキュア」シリーズ最新作『映画アイドルプリキュア きみとぼく♪ずっと待ってたよ!輝くステージ、お見せします!』が、2025年9月12日(金)に全国公開されます。これを記念して、動画配信サービスTELASAでは、「プリキュア」シリーズ全32作品を一挙配信中です。
テレビシリーズ「アイドルプリキュア きみとぼく♪」の劇場版。「宇宙一のアイドルフェスティバル」に招待されたアイドルプリキュアたちが、突如過去へタイムスリップ。そこでアイドルを憎む赤毛の少女テラと出会い、アアイ島と世界の危機を救うため奮闘する姿を描いた物語。
映画ナタリーでは、メインキャストの松岡美里さん、高橋みなみさん、高森奈津美さんにインタビューを実施。役柄の見どころや収録時の思い出、そしてアイドルプリキュアを演じた3人のプサ活(宣伝活動)の近況などを語ってもらった。
ローソン・ユナイテッド・シネマグループの一部劇場で配布中のフリーペーパー「TELASAマガジン Vol.3」(数量限定)にも、二人のショートインタビューが掲載されています。こちらもぜひチェックしてみてください。
インタビュー/春の男 文/尾崎南 写真/馬場ゆき
うたちゃんもこんな表情をしていたんですね!(松岡)
「映画アイドルプリキュア♪ずっと待ってたよ!キラキラ輝くステージ、お見せします!」は、あおい島で開催される「宇宙一」のアイドルフェスティバルへの参加を誘われるところから物語が始まります。見どころや感想をお聞かせください。
松岡美里:全体的には最初から最後まで華やかでワクワクする作品ですが、登場人物の内面が見えるシーンもあり、「これは人間ドラマだ!」と感じました。『ラブアイランド』は、個性豊かなアイドルたちが出演しているので、「同じ時代を生きているんだ!」という実感が湧きます。その瞬間を楽しむことを意識して演じたので、皆さんの記憶に一つ一つのシーンが深く刻まれると嬉しいです。

高橋みなみ:見どころは、花道町では味わえない、映画ならではの壮大なライブパフォーマンス。まるでお祭りのような臨場感をぜひお楽しみください。
高森奈津美:予告の冒頭で「超ミラクルアイドルフェスティバル!?」というセリフを言った時、「なんて心温まるセリフなんだ!」と思いました(笑)。台本をいただいて、イベントの内容を聞いて、まさに「宇宙初」という名前にふさわしい、奇跡のようなアイドルたちが集結している作品だなと感じました。声優陣も豪華ですので、ぜひ楽しみにしてください!
──それぞれが演じるキャラクターについて、注目ポイントはありますか?
松岡:ウタが誰かの感情を受け止めるシーンがあるんですが、「あ、ウタってこんな表情もできるんだ!」って感動しました。もちろんTVシリーズでも悲しんだり泣いたりはするんですけど、誰かの感情に深く心を動かされるウタの表情は新鮮でした。すごく可愛くて、愛おしくて…守ってあげたくなるような表情ですね。あのシーンのポストカードが欲しいくらいです。
高橋:ナナの聡明さや発想力は映画の中で存分に発揮されていて、個人的にはナナのことをもっと深く知ることができて、とても楽しかったです。
高森:『ラブアイランド』では3人とも個性的なカジュアルな服装をしていましたね。シャオシンの衣装がすごく好きです!アウトドアにぴったりで、帽子を斜めにかぶっているのも素敵でした。普段はスポーティなスタイルが多いのですが、今回はとても可愛かったです。


松岡 貴久:わかります!かわいいですね!
高森:また、小欣たちもサバイバル要素がたくさんあるので、そこもぜひ楽しんでください。
天空の天使に出会ったら、あらゆる感情が湧き上がる!(ガオ・セン)
──衣装も楽しかったですね。レコーディングはいかがでしたか?
高森:レコーディングは2日間で、ちょっとした練習みたいな感じでしたね。
高橋:みんなでご飯を食べたり、お菓子を食べたり…いつも食べてます(笑)。
高森:今回の収録は、「ひらけ!プリキュア!」(2023~2024年)、「ふしぎペットプリキュア!」(2024~2025年)に携わった声優陣、そして私たちを含め、三世代ほぼ全員が参加するという、本当に贅沢な収録でした。収録中、皆さんの声を聴いていると、本当に魅了されて、「みんながプリキュア!」という感覚になりました。
高橋:その瞬間、会場の温度が一気に上がりましたね。私はTVシリーズ『両備はプリキュア』(2004~2005年)を見ていた世代なんですが、今回の作品にも『両備はプリキュア』を彷彿とさせるシーンがあって、すごくワクワクしました! 特にシャイニングエンジェルとハートドキエンジェルが同じフレームに入っているシーンは、「これぞ『両備はプリキュア!』の構図だ!」って思いましたね。

── そういえば、今作には「ひらけ!プリキュア」と「ふしぎペットプリキュア!」のキャラクターも登場しますね! 松岡さんにとって、この2作品はどんな作品ですか?
松岡:本当に作風が違う2作品ですね。『Open Sky』は圧倒的な迫力と“英雄”感がすごくカッコいいですし、『ワンダフル』は癒やしがあって「本当に…好き!」って思える作品です。今回の共演を通して、今後『アイドル蜜美』もそういう風に見てもらえたらいいな、先人たちの足跡を辿っていけたらなと。憧れの2作品に少しでも近づけるよう、精一杯頑張ります!
──これまでご覧になった『プリキュア』作品の中で、特に印象に残っている作品はありますか?
高森:私は『映画 デリシャスパーティー♡プリキュアドリームス♡キッズミール!』(2022年)でミミ役を演じさせていただいたのですが、至高の天使と共に技を使ったり、戦士や妖精として活動する経験が印象に残っています。また、『映画 プリキュアオールスターズF』(2023年)では、ミミ役でスカイエンジェル(『ひらけ!プリキュア』)と会話をしたりしたのですが、なぜかスカイエンジェルに会うとミミの気持ちを感じてしまうんです!(笑)。今回、ハートビートエンジェルとしてスカイエンジェルと一緒にお芝居ができるのは、とても素敵な気持ちでした。

松岡:私は『映画プリキュア! ハートビート♡ゲームワールドアドベンチャー!』(2024年公開)を映画館で観ました。たくさんの子どもたちが、美しい天使の衣装を着てスクリーンに向かって「GO!」と叫んでいる姿は、本当に貴重な体験でした。その応援が本当にプリキュアに届いていて、この物語は彼らの応援なしでは進んでいかないんだと感じました。あのシーンでは感動して泣いてしまいました。
高橋:TVシリーズ『スパークルプリキュア』(2021~2022年)に携わらせていただいた中で、特に印象に残っているのは『映画スパークルプリキュア!雪姫と奇跡の指輪!』(2021年)です。『スパークルプリキュア』は、主人公のまっすぐさがすごく強い作品です。そんな彼女に魅了された子どもたちが、コスメなど、どんどん面白いものを発見していく姿は、とても感動的でした。

支援の気持ちは海を通じて愛愛島の皆さんに伝わります(高橋)
ありがとうございます。TVシリーズ『アイドルプリキュア きみとぼく♪』が放送開始から半年が経ちました。『アイドルプリキュア』や『アイドルプリキュア』ならではの主題歌があれば教えてください。
高橋:レコーディングの現場では、「アイドルミツキ」がどんなことがあっても止まらないというのは、なかなかないと思います。感情を失わずにパフォーマンスをしなければいけないという、プリキュアならではの度胸が磨かれましたね。
高森:事前にどんな展開になるのか分からないまま始まることが多いですね(笑)。話数を重ねていくうちに、『アイドルプリキュア』はサイン会やファンとの交流といったアイドル要素もありつつ、とてもユーモアがあって気軽に楽しめる作品だなとだんだん感じました。
松岡:キャストが増えるとセリフの共有人数も増えるのがプリキュアならではですね。収録中はスタジオが広いので、みんなに聞こえるように息継ぎをしたり、みんながやりやすい方法を意識したり。先輩方もそうしていたと聞くと、「これぞプリキュア」って感じます。

「映画アイドルプリキュア!君と僕♪」を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!大変お待たせしました!輝くステージをお届けします!
松岡:『アイドル蜜美』の持ち味はそのままに、新しい要素もたくさん盛り込まれた作品です。お子様だけでなく、大人の方にも楽しんでいただける作品になっていると思いますし、友達同士で一緒に観るのも楽しい時間になると思います。皆さんの思い出の一部になれたら嬉しいです。
高橋:アイア島の海は、映画の中ではすべての海と繋がっているように描かれていて、それは私たちの現実世界とも繋がっていることを示唆していると思います。アイア島の皆さんへの応援は海を通して届くので、ぜひ劇場でプリキュアを応援して、アイドルを応援する気持ちでいっぱいになってほしいです。
高森:皆さんの反応がとても楽しみです。盛り上がるシーンがたくさんある作品なので、コンサート、戦闘シーン、そして物語を、ぜひ心ゆくまで楽しんでください。ぜひ何度でも観に来てください。

『映画アイドルプリキュア ユア・アンド・ミー♪』は「アイドルを応援する」というテーマも掲げられていますが、最後に最近のプロモーション活動について教えてください。
松岡:実は、いきむ子がいて…。動画活動をしている家族がいるんですが、その子の動画をYouTubeでずっと見てるんです(笑)。その動画を見て、私も涙したり笑ったりして、家族と同じ気持ちになって、「ああ、こういういきむ活動もあるんだ」って実感するんです。勝手に幸せをもらっているような気がします。
高橋:私はアイドルを応援しているので、ライブに足を運んでくださる方々の気持ちにすごく共感します。応援する人の気持ちがすごくよくわかるからこそ、映画の中ですごく胸が締め付けられるシーンもありました。応援は私にとって心の支えです。応援に恥じない人間になりたいです。映画の中にも応援に関する深いセリフがあって、とても勉強になりました。
高森:私は色々なことを発信するタイプなんですが、最近は世界中を旅しながら写真を撮っている写真家の方を支援するクラウドファンディングに参加しました。こういう活動は初めてだったので、とても嬉しかったです。
