
ソース:https://www.asahi.com/articles/AST4T2QVRT4TUCVL001M.html?iref=sp_photo_gallery_above
朝日新聞は、朝日新聞社が発行する日本の全国紙の一つで、発行部数は読売新聞に次ぐ第2位です。4月28日、朝日新聞は『きみとアイドルプリキュア』で紫玉心/ハートビートエンジェル役を務める声優・高森奈津美さんのインタビューを掲載しました。
高森奈津美の『Brilliant with You』腐った
大人気アニメ『あなたとアイドルプリキュア♪』(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜朝8時30分)では、メイン声優陣を招き、毎月恒例の胸キュントークコラム「あなたと輝け!」がスタート。4月末の放送では、3人目のアイドルプリキュア「ハートビートエンジェル」こと中学1年生・紫宇欣(ズィ・ユーシン)役の声優が登場します。
キャラクターのキャッチフレーズ「ドキドキします!」に込められた深い意味から、高森自身が憧れる個性的なおじさんまで…彼女の話を聞いてみましょう。
オーディションから、演技をするなら絶対に気をつけないといけないと感じました。
アイドル天使に変身するさくらうたは、大好きな曲を自然体で歌いこなす天才。妖艶天使に変身する蒼風ななは、ピアノを弾きこなし、一歩引く繊細さと勇気を併せ持つ。
二人に比べると、一つ年下のシャオシンは、幼い頃からダンスを頑張っている真面目なタイプです。「できる!」「やりたい!」という気持ちが私の性格にも合致しているので、演じやすいのではないかと思います。
シャオシンはもともとAngelとAngel of Charmというアイドルのファンで、学校で彼女たちの勉強会を立ち上げていました。彼女にとって、この二人は人生で初めて彼女たちを「推した」瞬間であり、彼女たちを「推したい」という思いはまさに始まったばかりだったと言えるでしょう。
今までダンスが好きだっただけかもしれません。自分に合っている趣味だと思っていましたが、初めて「一目惚れ」したような感覚になりました。
私もかつてはこのような熱意を持って、たった一人の人だけを推したことがあります。
板尾創六さんです。
高森ファンにはお馴染みの、ちょっと変わった魅力を持った個性的なおじさんです。でも、キラキラ感があるというか、なんと言えばいいんでしょうか?「ドキドキ!」って表現がぴったりくるんですよね。
子供の頃にテレビで見たコントがきっかけでした。ゴジラのテーマソングが鳴り響く中、水しぶきをあげながら板尾隊長が水中から姿を現しました。表情は全く変わらないのに、なぜかとても面白かったです。このシュールでミステリアスな大人の男性を初めて見たとき、心を奪われました。
「この人って何なんだろう?」という好奇心と、初恋のような気持ちがあります。「どうしてこんなに好きなんだろう…」。シャオシンと似たような気持ちがある気がします。
板尾さんの著書『板尾日記』は毎年買っていますし、ファン感謝祭にも参加させていただいています。以前、私がパーソナリティを務めるラジオ番組のプロモーションで、板尾さんから誕生日のお祝いのメッセージをいただいたんです。それを聞いた瞬間、思わず泣いてしまいました…本当に板尾さんが好きなんです。
シャオシンの「心臓がバクバクしちゃう!」って、これのことですか?なんというか、板尾さんの推しが光ってるっていうよりは、もう「沼」みたいな。
しかし、「胸が高鳴る」というフレーズは、単に「萌え」を表現するだけでなく、「今、燃えている」「やる気に満ちている」など、あらゆる情熱的な感情を表現できるのです。台本をいただいて、このフレーズの意味は自分が思っていた以上に幅広いことに気づきました。
それで、私はこのセリフを言うことに少し力を入れました。
『デリシャスパーティー♡プリキュア』(2022-23年)で妖精ミミちゃんを演じた時は、セリフがほとんど「み~」だったので、台本には「すごいね!」とか「なんで?」とか、そういう「日本語訳」を書いておいたんです。そうしないと、ただの「み~」になってしまうんです。
今回も同じようなアプローチで、このシーンの「胸がドキドキする」というのがどういう感情なのかを描写しながら脚本を書いていきました。
一番印象に残ったのは、第10話(4月13日放送)の握手シーンです。
エンジェルオブハートのファンであるみゆちゃんが「ドキドキしてます!」と言ったら、ハートオブハートも「ドキドキしてます!」と応えてくれました。私も台本に「私もです。ありがとうございます!」と書きました。
このフレーズが会話でも使えることに驚き、初めてこのフレーズの幅広い意味を理解しました。心臓がドキドキしている時は「心臓がドキドキするほど激しく」で表現できるので、アドリブでも他の言葉を使わないようにしています。
その意味の広さでいえば、私にとっての板尾さんは「胸がドキドキする」とも言えるかもしれません。
コロナ禍で「デリシャスパーティー」はメンバー全員揃っての収録が叶いませんでした。「プリキュア」でメンバー全員が揃うのは初めてなので、本当に貴重な時間だと感じています。
松岡美里さんがアイドルの天使として語る姿を初めて聞いた時、本当に感動しました。「これぞアイドル」という圧倒的な輝きを感じました。
ベテラン声優陣が、若手の新人・小美里さんを支えるようなシーンかと思っていたのですが、そんなことはなく、小美里さんの力強い演技で私たちを引っ張ってくださり、こちらはただ信じてついていくだけでした。その頼もしさが素晴らしかったです。
チャーミングエンジェルは理性的な人です。女優の高橋みなみも深く考えるタイプなので、相性抜群です。
高橋さんの演技は素晴らしいと私たちは思っていますが、本人は時に不満を抱えているところがあります。それは見せたいけれどなかなか見せられない部分で、それが菜々ちゃんの繊細さにも通じるところがあると思います。
プリキュアはみんな、プリキュアになる声優は「運命づけられている」と思っています。ミミが見た「デリシャスパーティー」のみんなもそうですし。少しおこがましいかもしれませんが、私たちも今回運命づけられているんだなと、そう思って頑張っています。