Another
Another
原題:Another|アナザー|小説 2009-10-29|アニメ 2012-01-10 – 03-27|全12話
「このクラスに、一人の『死者』が混じっている。」
原作:綾辻行人(2009年、約65万部) アニメ:P.A.WORKS|監督:水島努 全12話+OVA《第0話 -因果-》 実写映画 2012-08-04 高森奈津美:見崎鳴(ヒロイン) OP:凶夢伝染(ALI PROJECT)作品基本情報
- 作品名
- Another(アナザー)
- 原作
- 綾辻行人(角川書店、2009年10月29日)
- ジャンル
- サスペンス・ホラー(学園本格ホラー)
- アニメ放送
- 2012年1月10日 – 3月27日
- 話数
- 全12話
- アニメーション制作
- P.A.WORKS
- 監督
- 水島努
- シリーズ構成・脚本
- 檜垣亮
- キャラクターデザイン・総作画監督
- 石井百合子(キャラクター原案:いとうのいぢ)
- 音楽
- 大谷幸/音響監督:岩浪美和
- 高森奈津美
- 見崎鳴(ヒロイン)
- 実写映画
- 2012年8月4日、監督:古澤健、主演:山崎賢人・橋本愛
作品紹介
『Another』は綾辻行人のサスペンスホラー小説で、2009年に角川書店から出版され、累計約65万部。2012年にTVアニメ(全12話、P.A.WORKS制作)と実写映画に改编された。
物語の主人公・榊原恒一は夜見山北中学3年3組に転校し、このクラスに何かしらの「呪い」が覆っていることに気づく。1972年、クラスの人気者「夜見山岬」が死亡したが、師弟は彼がまだ生きているふりをして卒業まで過ごした。しかし卒業写真にはすでに死んだ彼が写っていた——災厄はここから始まった。
発生した年は「有事の年」と呼ばれ、4月から翌年3月まで、3年3組の生徒、教師およびその二親等以内の親族が毎月少なくとも一人死亡する。クラスにはさらに一人の「死者」(過去の災厄の死者が復活したもの)が紛れ込み、本人には自覚がなく、関連する記憶と記録は書き換えられる。
作品はホラー、推理、サスペンスを融合し、「学園本格ホラー」と称され、超自然的なホラーの雰囲気と公平な推理の謎解きを兼ね備えている。
シリーズ作品
本作の関連作品:
📕 原作小説
綾辻行人|角川書店 2009-10-29|文庫版 2011-11-25(上下)、スニーカー文庫版 2012-03-01
📺 TVアニメ
2012-01-10 – 03-27|全12話|P.A.WORKS
💿 OVA『第0話 -因果-』
2012-05-26|漫画第0巻に付属
🎬 実写映画
2012-08-04|監督:古澤健|主演:山崎賢人・橋本愛|主題歌:加藤ミリヤ〈楽園〉
📕 続編小説
《Another エピソードS》2013-07-31|《Another 2001》2020-09-30
📙 漫画版
清原紘作画|『ヤングエース』2010年5月号 – 2012年1月号|全4巻+0巻
年表
- 1972年 (作品中設定)3年3組の夜見山岬が死亡、災厄が始まる
- 2006-08 小説が『野性時代』で連載開始
- 2009-10-29 単行本発売
- 2010年5月 漫画版連載開始(『Young Ace』)
- 2011-11-25 角川文庫版発売(上下巻)
- 2012-01-10 TVアニメ放送開始
- 2012-03-27 TVアニメ放送終了(全12話)
- 2012-05-26 OVA『第0話 -因果-』発売
- 2012-07-11 キャラクターソングアルバム『Songs party -歌宴-』発売
- 2012-08-04 実写映画公開
- 2013-07-31 續作《Another エピソードS》發售
- 2017-03-06 パチンコ『CR Another』導入
- 2020-09-30 『Another 2001』発売(文庫上下 2023-06-13)
データ
(アニメ・OVA・実写映画)
スタッフ
- 原作:綾辻行人(角川書店刊)
- 監督:水島努
- シリーズ構成・脚本:檜垣亮
- キャラクターデザイン・総作画監督:石井百合子
- 角色原案:いとうのいぢ
- 音楽:大谷幸|音楽制作:ランティス
- 音響監督:岩浪美和
- アニメーション制作:P.A.WORKS
- 製作:「Another」製作委員会
- 【実写映画】監督:古澤健/脚本:田中幸子・古澤健
- 【実写映画】音楽:安川午朗/主演:山崎賢人・橋本愛
主題歌
あらすじ(ネタバレ)
以下はアニメの篇章区分と本作の核心となる謎の答え。アニメ各話のタイトルは人形制作の工程から取られている:素描→思惑→骨組/輪郭→拡散→二人/変調→紺碧→連鎖/漆黒→惨劇→死者。
① 呪いのルール
1972年の始まり:夜見山北中学3年3組の人気生徒「夜見山岬」が不慮の死を遂げ、同級生たちは受け入れられず、卒業まで生きているふりをすることにした——ところが卒業写真には、すでに死んだ岬が写っていた。以後、3年3組はこの「現象」に取り憑かれることになる。
有事の年:現象は毎年起こるわけではなく、規則性も不明。起こる年度は「有事の年」と呼ばれ、1998年がまさにその年であった。
毎月少なくとも一人が死ぬ:その年の4月以降、クラスの師弟および二親等以内の血親が毎月少なくとも1人死亡し、死因は事故、病気、自殺、他殺が多い。夜見山から遠ざかるほど影響は弱まる。
「死者」の混入:その年、過去の犠牲者である「死者」が一人「復活」してクラスに混じる。本人も周囲も自覚がなく、クラスはその分一人多くなる。
二つの対策:①「死者を死に戻す」——死者を見つけ出して殺せば、現象は即座に止まる。②「存在しない人」——クラス全員がある生徒を存在しないものとして扱い、その空席で死者を相殺する(唯一公認の有効策だが、失敗率が高い)。
記憶と記録が書き換えられる:現象が終わると、死者に関する記憶と記録は書き換えられ、または消去される。事前に残されたノートだけが手がかりとなる。
② 第1–3話:転入と出会い
アニメ各話のタイトルは人形制作の工程から取られている。第1–3話は〈素描〉〈思惑〉〈骨組〉。
転校生の榊原恒一は夜見山に引っ越し、気胸で入院。エレベーターで眼帯をつけた見崎鳴と出会う。クラスは鳴を無視するが、恒一は自ら近づく。5月、委員長の桜木ゆかりが階段で転倒し、傘が喉を貫いて死亡。
③ 第4–6話:災厄と「存在しない人」
第4–6話は〈輪郭〉〈拡散〉〈二人〉。
恒一は、鳴こそが今年度「存在しない者」に選ばれた対象であることを知る。看護師の水野沙苗は旧エレベーター事故で惨死し、高林郁夫は心臓発作で死亡。死の知らせが次々と広がり、クラスは猜疑心に陥る。
④ 第7–9話:「死者」の探索
第7–9話は〈変調〉〈紺碧〉〈連鎖〉。
担任の久保寺は衆人の前で自刎する。中尾順太は脳ヘルニアを発症し、綾野彩の一家は崖から転落、小椋敦志はショベルカーに圧死。悲劇の連鎖が拡大し、恒一は規則を追い始める。
⑤ 第10–12話:合宿の惨劇と真相
第10–12話は〈漆黒〉〈惨劇〉〈死者〉。
合宿地で大逃殺が勃発し、沼田夫妻、制御を失った風見智彦、赤沢泉美らが相次いで死亡する。
⚠️ ネタバレ:真の「死者」は三神怜子——彼女は同時に恒一の叔母であり、クラスの副担任教師でもある。結末は恒一が三神怜子を殺すことで災厄が終息する(直後に気胸が再発)。鳴は生存し、続編『Another 2001』に協力者として登場する。
⑥ OVA《第0話 -因果-》
2012年に漫画第0巻と同梱で発売。鳴の過去を描く:彼女は、よく似た顔で幼い頃に別れた姉妹の藤岡未咲と短いひとときを共に過ごす。
鳴は義眼で未咲に宿る不吉な兆候を予見し、未咲はまもなく病死し、その年度の最初の犠牲者となる。
⑦ 原作小説の章構成
原作小説は上下二巻(上巻副題「What?…Why?」、下巻「How?…Who?」)に分かれ、月ごとに章立てされている:
- 上巻:開場(Introduction)、第一章 四月、第二~五章 五月之一~四、挿話、 第六~九章 六月之一~四
- 下巻:第十~十五章 六月之五~八月之二、挿話、散場(Outroduction)、後記
他に外伝《Another episode S》と続編《Another 2001》がある。
登場キャラクター
見崎鳴 みさき めい
夜見山北中学3年3組の生徒。4歳の時に病気で左目を失い、義眼は人形師である養母・霧果が制作した。左右の目の色が異なることを気にして眼帯で隠している。クラス全体は対策として彼女を「存在しない者」として無視する。この「人形の目」は他人の身に宿る「死の色」を見ることができ、それによって生者と死者を見分け、クラスに紛れ込んだ「死者」を見破る。左目の色はアニメ版では緑、原作/漫画/映画では青。
赤沢泉美 あかざわ いずみ
クラスの「対策」を担当する生徒とクラス委員。アニメ版では演劇部員で、恒一に好意を抱いている。
勅使河原直哉 てしがわら なおや
クラスのムードメーカーで、風見の幼馴染。
望月優矢 もちづき ゆうや
美術部員で、中性的な美少年。三神怜子を崇拝している。
風見智彦 かざみ ともひこ
対策係とクラス委員。優等生だが臆病。
櫻木由加利 さくらぎ ゆかり
対策係の一人。5月26日に階段で転倒し、傘の先が喉を刺さって死亡。
杉浦多佳子 すぎうら たかこ
対策係の一人で、合宿中に皆を煽って鳴を殺させた。
三神先生 みかみ れいこ
副担任と美術教師、久保寺の死後は代理担任。
藤岡未咲 ふじおか みさき
鳴の従妹、血縁上の双子の妹で、1998年4月27日に病死。
水野沙苗 みずの さなえ
病院の看護師で、恒一と同じくホラー小説好き。エレベーター事故で死亡。(アニメ版では「早苗」)
キーキャラクター(ネタバレ)
⚠️ 展開して見る:核心の謎に関わるキャラクター(重大ネタバレ)
以下のキャラクターの正体こそが本作の最も核心的な謎です。まだ見終わっていない方は展開しないでください。
三神怜子 みかみ れいこ
⚠️ ネタバレ:三神先生は恒一の叔母「怜子」と同一人物「三神怜子」であり、つまり1998年にクラスに紛れ込んだ「死者」。彼女は副担任教師と恒一の叔母という二つの身分で同時に存在している。(その「三神」名義のCV表記「宮牧美沙代」は、「夜見山岬」のアナグラム。)結末では恒一が彼女を殺すことで災厄が終息する。
見崎鳴 みさき めい
⚠️ ネタバレ:彼女は血縁上、藤岡未咲の双子の妹であり、霧果の養女でもある。未咲とは〈四月の死者〉のこと。この血縁関係が、彼女の「人形の目」と災厄との関わりの鍵となる。
夜見山岬 よみやま みさき
⚠️ ネタバレ:1972年3年3組の人気学生。彼の死と、師弟が「彼はまだ生きている」と装った行動が、災厄全体の起点となった——卒業写真にはすでに死んだ彼が写っていた。
メディア展開
原作のほか、本作には漫画、アニメ、OVA、実写映画、続編小説がある。
- 漫画版
- 清原紘作画、『Young Ace』2010年5月号 – 2012年1月号、全4巻;番外編『Another 0』(怜子を主人公とする)はアニメDVD付き漫画第0巻(2012-05-26)に収録
- 続編小説
- 『Another エピソードS』2013-07-31;『Another 2001』2020-09-30(文庫上下 2023-06-13)。完結編『Another 2009』:未確認——綾辻行人は『エピソードS』の特別対談で本シリーズを三部作構成と明言しており、現在公式発表はない
- 実写映画
- 『Another アナザー』2012-08-04 公開;台湾訳『替生靈』、2014-11-28 に台湾で公開
- ゲーム
- なし
- パチンコ
- 『CR Another』(藤商事、2017-03-06 導入、約4000台)
- 舞台/朗読劇
- 未確認(公式記録なし)
- ドラマCD
- なし;2013-08-02 に『エピソードS』の宣伝のため、高森奈津美さん×阿部敦の朗読による「新刊ラジオ」ラジオドラマのみ制作
- 設定資料集・書籍
- アニメ設定資料集(P.A.WORKS 通販、2012-04-20);キャラクター本『Another 1998 Graduation Memories』(2012-06-29)
高森奈津美さんと本作
高森奈津美さんが本作でヒロインを演じる見崎鳴——左目に眼帯を着け、クラス全員から「存在しない者」として無視されている少女。
彼女は4歳の時に病気で左目を失い、義眼は人形師である養母・霧果が制作した。この「人形の目」は周囲の人間に宿る「死の色」を見ることができ、それによって生者と死者を判別し、クラスに紛れ込んだ「死者」を見破る。左目の色はアニメ版では緑、原作/漫画/映画では青。
鳴は、彼女を唯一見ることができる恒一と協力して呪いを追跡する。二人の間の「見える/見えない」関係は物語全体の感情的な核心である。OVA『第0話 -因果-』では、双子の妹・藤岡未咲が白血病で亡くなった過去が描かれる。
彼女はキャラクターソング〈しずかに〉も歌唱し、2012年のキャラクターソングアルバム《Songs party -歌宴-》。
原作と綾辻行人について
原作小説は『野性時代』2006年8月号から2009年5月号まで連載、2009年10月29日に角川書店より単行本が発行された。他に文庫版(2011-11-25)とスニーカー文庫版(2012-03-01、上下2巻)がある。続編に『Another エピソードS』(2013-07-31)と『Another 2001』(2020-09-30)がある。
漫画版は清原紘が作画を担当し、『Young Ace』2010年5月号から2012年1月号まで連載、全4巻+0巻、シリーズ累計約50万部。
作者綾辻行人:1960年12月23日生まれ、京都出身、本名は内田直行。1987年に『十角館の殺人』でデビューし、新本格派の代表作家。『館シリーズ』は累計750万部を超える。1992年に日本推理作家協会賞、2018年に日本推理文学大賞を受賞。
本作は綾辻行人のデビュー22年後の「新たな代表作」と称され、ホラー・推理・サスペンスを融合させた「学園本格ホラー」と位置づけられている。
作品評価
売上:原作小説は累計約65万部、漫画シリーズ(本篇4巻+0巻)は累計50万部を突破。
受賞歴とランキング:2010年版『このミステリーがすごい!』国内編第3位;同年「本格ミステリ・ベスト10」でも第3位;第10回本格ミステリ大賞最終候補(1票差で落選);第1回山田風太郎賞候補。
位置づけ:ホラー、推理、サスペンスを融合させた「学園本格ホラー」で、超自然的なホラーの雰囲気と公平な推理の謎解きを兼ね備え、綾辻行人のデビュー22年後の新たな代表作と評される。
アニメ版の評価:読者評価とメディアレビューの具体的な出典は未確認。
「それは新本格の謎解き装置を、学園ホラーの血肉の中へと持ち込んだ——『このミステリーがすごい!』第3位、本格ミステリ大賞はわずか1票差で落選。」
—— 総評



