五等分的新娘
作品基本情報
- 作品名
- 五等分の花嫁(五等分の花嫁/The Quintessential Quintuplets)
- 原作
- 春場ねぎ(講談社『週刊少年マガジン』)
- 漫画連載
- 2017年8月9日 – 2020年2月19日
- 単行本
- 全14巻(本編全122話)
- 累計発行部数
- 2000万部(2022年12月に突破)
- 受賞
- 第43回講談社漫画賞少年部門(2019)
- TVアニメ第1期
- 2019年、全12話、手塚プロダクション、原作1–32話をアニメ化
- TVアニメ第2期∬
- 2021年、全12話、バイブリー、原作33–86話をアニメ化
- ∽/*
- ∽ 2023年(シャフト、91–93話を再構成)/* 2024-12-24(新婚旅行編)
- 劇場版
- 2022年5月20日、136分、原作87–122話をアニメ化
- 高森奈津美
- 上杉瀬葉(主人公・上杉風太郎の妹、五つ子ではない)
作品紹介
『五等分の花嫁』は春場ねぎによる漫画作品で、2017年から2020年まで『週刊少年マガジン』に連載され、全14巻、累計発行2000万部、第43回講談社漫画賞少年部門を受賞した。
物語は倒叙で幕を開ける。主人公・上杉風太郎は結婚式場で居眠りしながら高校時代を回想する——新郎は五つ子のうちの一人と結婚するのだ。貧しいながら学年首席の高校2年生・風太郎は、家の借金を返すために「富豪令嬢の家庭教師」のアルバイトを引き受けるが、相手はまったく勉強しようとせず、成績は落第寸前の中野家の五つ子だった。
風太郎は次第に四葉、三玖、一花の信頼を得て、最も手を焼く二乃と五月も少しずつ変わっていく。三年生に進級すると五姉妹は同じクラスに転入する。物語は最終的に結婚式へと向かう——五人の中で誰が花嫁衣装を着るのかが、全編を貫くサスペンスとなっている。
シリーズ作品
本作のアニメと派生展開:
📺 TVアニメ 第1期
2019年|全12話|手塚プロダクション|監督:桑原智|原作1–32話
📺 TVアニメ 第2期《∬》
2021年|全12話|バイブリー|監督:かおり|原作33–86話
📺 『∽』
2023年|前後編2話|シャフト|監督:宮本幸裕|原作91–93話再構成
📺 『*』
2024年12月24日|2話|バイブリー|新婚旅行編(後日譚)
🎬 劇場版『映画 五等分の花嫁』
2022-05-20|136 分|バイブリー|原作 87–122 話(沖縄卒業旅行から結末まで含む)
📺 新作アニメ【春夏秋冬】
2026-05-02 アニメ化を発表(もとは春場ねぎ監修の後継小説);同じ発表の場で新作 OVA も発表
年表
- 2017-08-09 漫画連載開始
- 2019年 TVアニメ第1期放送;第43回講談社漫画賞少年部門受賞
- 2019-03-20 第0巻発売(2017年8号読切を収録)
- 2020-02-19 漫画連載終了(全122話/単行本全14巻)
- 2020-10-27 スマホゲーム《五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。》配信開始
- 2021年 TVアニメ第2期《∬》放送;東映太秦映画村にて「リアルシスターズウォー・again」開催
- 2022-05-18 番外読切「122+1話」掲載
- 2022-05-20 劇場版公開
- 2022-12 累計発行部数2000万部突破
- 2023年 《∽》放送
- 2024-12-24 《*》放送
- 2025-03 舞台上演(品川プリンスホテル ステラボール、日向坂46 四期生)
- 2026-05-02 SPECIAL EVENT 2026にて【春夏秋冬】アニメ化と新作OVAを発表
データ
スタッフ
- 原作:春場ねぎ
- 【第 1 期】監督:桑原智/アニメーション制作:手塚プロダクション
- 【第 2 期∬】監督:かおり/アニメーション制作:バイブリー
- 【∽】監督:宮本幸裕/アニメーション制作:シャフト
- 【*】監督・シリーズ構成:神保昌登/アニメーション制作:バイブリー
- シリーズ構成(第 1・2 期):大知慶一郎
- キャラクターデザイン:中村路之将(第 1 期)/勝又聖人(第 2 期以降)
- 音楽:田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希 ほか
- 【劇場版】監督:神保昌登/副監督:春水融/脚本:大知慶一郎
- 【劇場版】アニメーション制作:バイブリー
主題歌
ストーリー章立て(ネタバレ)
以下は原作の篇章区分、アニメ各期の改変範囲、そして結末に関わる筋書きで、初期状態では折りたたまれています。
① 原作篇章区分
1. 家庭教師就任~夏祭り~中間試験(1–21 話、1–3 巻)
2. 結びの伝説(林間学校、22–32 話)→ 3. 今日と京都の凶と共に(京都修学旅行、33–35 話)
4. 七つのさよなら(36–50話)→ 5. 今日はお疲れ(51–54)→ 最後の試験(55–58)→ 攻略開始(59–63)
6. スクランブルエッグ(63–68)→ 7. ようこそ3年1組(高校三年生に進級、69–74)→ 五羽鶴の恩返し(73–78)
8. シスターズウォー(学園祭、79–86)→ 9. 私と姉妹(87–90)→ 偶然のない夏休み(91–93)
10. 最終盤:120話「五年前のとある日」→ 121話「五分の一の確率」→ 122話「五等分の花嫁」(完結)
(94–119 話の細部の章名は未確認。他に番外「122+1話」あり)
② アニメ各期の改変範囲
第 1 期(2019、全 12 話)=原作 1–32 話(1–4 巻)。
第 2 期∬(2021、全 12 話)=原作 33–86 話(5–10 巻。36–38、72、77 話は未アニメ化)。
劇場版(2022-05-20、136 分)=原作 87–122 話(11–14 巻)、沖縄卒業旅行から結末までを描き、本作の完結編となる。
∽(2023、前後篇)=原作 91–93 話の再構成で、時系列は劇場版の内部に位置し、TV で描かれなかった章を補完する。
*(2024-12-24)=新婚旅行編、春場ねぎ原案・完全監修の後日譚。
③ 結末と真相(重大ネタバレ)
⚠️ ネタバレ:本編は「結婚式当日、新郎風太郎が高校時代を回想する」という枠組みで、最終的に風太郎と結婚するのは中野四葉——結婚式編で五人全員が花嫁衣装を着て彼に見分けさせる場面は、本作で最も有名なシーン。(人選は中国語版Wikipediaと一般的な認識による。今回確認した日本語版Wikipediaには明記されていないため、この注記を残す。)
⚠️ ネタバレ:キーパーソン「写真の中の少女」は零奈と名乗り、風太郎が小6の修学旅行で出会った少女であり、彼が勉強に励むきっかけとなった人物。
⚠️ ネタバレ:五つ子の実母・中野零奈は本編開始の5年前に他界(8月14日が命日)。実父・無堂仁之介は五つ子を妊娠したと知ると逃げ出し、学園祭で五月と継父・丸尾から縁を切られる。
登場キャラクター
中野一花 なかの いちか
五つ子の長女。大人びた色気と少し小悪魔な雰囲気を持つ新人女優兼モデル。表面的には余裕があるが、実は感情豊かで、いつも笑顔で本心を隠している。三玖と最も仲が良いが、三玖が風太郎を好きだと誰よりも早く気づく。花火大会の後、風太郎とパートナー関係を築き、家族愛と恋愛の板挟みになる。
中野二乃 なかの にの
五つ子の次女。おしゃれで外向的、口は毒舌だが実は寂しがり屋で純情、何より家族を大切にする。家事と料理が得意で、家の料理長。最初は風太郎を最も拒絶していたが、後に真っ先に告白し、一花から「恋の暴走列車」と評される。期末試験の後、長い髪を切り、過去への執着を手放したことを象徴する。
中野三玖 なかの みく
五つ子の三女。内向的で口数が少なく自信がないが、五姉妹の中で成績が最も良く、誰よりも早く風太郎に片思いする。戦国歴史が大好きで、姉妹に変装するのが得意。風太郎が自分の趣味を見つけて認めてくれたことで自信を取り戻し、最初に風太郎を家庭教師として受け入れた姉妹。林間学校の時、一花に公平に競争すると宣言する。
中野四葉 なかの よつば
五つ子の四女。天然で純粋、元気いっぱいで、いつも笑顔で人に接する。運動神経は抜群だが成績は最下位。何事も他人のために考えてしまうが、自分が何をしたいのかわからない。
中野五月 なかの いつき
五つ子の五女。真面目で実直、話し方は礼儀正しいが素直になれず、食いしん坊で泣き虫。最初に風太郎と出会い、最初に彼を拒否した姉妹。母の言葉から風太郎を警戒し、温泉旅行で関係を友達と再定義し、教師になることを目標にする。風太郎の住まいを知る唯一の姉妹で、最も頻繁に上杉家に出入りする。
上杉風太郎 うえすぎ ふうたろう
本作の主人公。常に学年トップの成績を収める秀才で、家が貧しく借金があるため中野家の五つ子の家庭教師を引き受ける。表面は真面目でユーモアを解さないが、内心は誠実で他人の感情を見抜くことができる。小6の時、京都である少女に出会い人生が変わる。
主要サブキャラクター
中野丸尾 なかの マルオ
五つ子の義父であり、零奈のかつての教え子。職業は医師で、病院関連の富裕な資産家。性格は冷徹で無表情だが、仕事が忙しいながらも五人娘をとても気にかけている。風太郎の父・勇也とは旧知の仲(勇也はかつて彼の部下だった)で、その縁があって風太郎は五つ子の家庭教師となった。
中野零奈 なかの れな
五つ子の実の母親。本編開始の数年前に病死し、回想にのみ登場する。命日は8月14日。生前は教師で、厳しく躾け、よく鉄拳制裁で生徒を叱ったが、深く慕われていた。五月は彼女を「優しくて母性に溢れた人」と評している。丸尾と再婚する前は、娘たちと貧しい母子家庭の生活を送っていた。
上杉勇也 うえすぎ いさなり
風太郎と瀬葉の父親。金髪のツンツン頭にサングラスを頭に掛けている。型破りで自由奔放な性格で、勉強は苦手。風太郎の昔の性格は彼とよく似ている。妻の死後は外で働くことが多く、借金を背負いながら苦労して家族を養ってきた。学生時代から丸尾と知り合いで、かつては彼の部下だった。
上杉瀬葉 うえすぎ らいは
風太郎の妹で、小学六年生。天真爛漫な性格で、その笑顔はいつも周りの人を惹きつける。体は弱いが、上杉家の家事を一人で担い、家計簿までつけている。中野家の五つ子が大好きで、特に四葉と五月に懐いており、風太郎と五姉妹の間の潤滑油になることも多い。
キーキャラクター(ネタバレ)
以下のキャラクターの身分は作品の結末に関わります。全編をまだ見ていない方は展開しないでください。
⚠️ 展開して見る:身分と結末に関わる重要キャラクター(ネタバレ)
中野四葉 なかの よつば
五つ子の四女。天然で純粋、元気いっぱいで、いつも笑顔で人に接する。運動神経は抜群だが成績は最下位。何事も他人のために考えるが、自分が何を望んでいるのか分からない。⚠️ネタバレ:彼女こそ五年前に京都で風太郎と出会った「写真の中の少女」であり、風太郎が最終的に選びプロポーズした相手である。
写真の中の少女 しゃしん の しょうじょ
風太郎が小六の時、京都への修学旅行で出会った少女。二人は一緒に遊び、写真を撮り、その写真は長年彼の学生証の中に隠されていた。⚠️ネタバレ:彼女は実は四葉であり、本編でつばの広い帽子をかぶり、零奈と自称して再び風太郎の前に現れた女性の正体は、五月が扮したものである。
無堂仁之介 むどう じんのすけ
五つ子の実の父親。坊主頭に白い髭を蓄えた中年の男性で、かつては零奈の教師であり同僚だった。零奈の妊娠を知ると姿を消し、長年講師として全国各地を巡っている。表面的には温和だが、実際は極度に自己中心的で、父親としての責任を果たしたことは一度もなく、学園祭の時に五月と丸尾から面前で親子関係を断絶された。
メディア展開
本作は漫画とアニメ以外にも、小説、ゲーム、舞台、そして多数のコラボ企画の展開もかなり充実している。
- 小説
- アニメ改編小説『アニメ 五等分の花嫁 ノベライズ』全5巻(豊田美加、講談社KK文庫、2022年4~6月)。後継小説『五等分の花嫁【春夏秋冬】』既刊3巻(あさのハジメ、KCデラックス、2025-01-17/05-16/09-17)、2026-05-02にアニメ化を発表
- 漫画のその他の版
- 第0巻(2017年8号読切を収録、2019-03-20)。番外読切「122+1話」(2022)。全彩版全14巻(2020-04~2021-05)。四コマ漫画:未確認
- 公式本
- キャラクターブック全5巻(2019-11~2020-03)。TV第1期公式設定資料集(2020-04-17)。『How do you say it in English?』(2024-08-22)。絵本『いつつごちゃんと パンケーキ』(2024-09-12)
- ゲーム
- スマホ『五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』(2020-10-27~2025-06-30)。コンシューマーゲーム(MAGES.)全6タイトル——∬夏の思い出(2021-03-25)、映画〜君と過ごした五つの思い出〜(2022-06-02)、ごとぱずストーリー(2023-06-29)、彼女と交わす五つの約束(2023-09-07)、ごとぱずストーリー2nd(2024-10-31)、五等分のプリンセス(2025-09-18)。VR『思い出VR』五月編(2022-10-13)/四葉編(2025-02-24)。カード『花嫁が多すぎる』(2020-08-08)と公式カードゲーム(2024-10-18)
- ラジオ
- ∬(2021)、劇場版(2022)、∽(2023-10~2024-03)、*(2024-10~)
- 舞台
- 2025-03-08~23に品川プリンスホテル ステラボールにて上演。日向坂46四期生がグループ分けで出演(脚本・演出:山崎彬)。実写映像化はなし
- 展覧会・イベント
- 東映太秦映画村「リアルシスターズウォー・again」(2021年6~8月)。愛知県東海市AR撮影イベント(2022)。リアル脱出ゲーム2回(2019、2020)
- コラボ企画
- 白猫テニス、モンスト、コトダマン、オセロニア、妖怪ウォッチぷにぷに、頭文字D THE ARCADE、HI-CHEW、肉汁餃子のダンダダン など
高森奈津美さんと本作
高森奈津美さんが本作で演じる上杉瀬葉——主人公・上杉風太郎の妹。
瀬葉は物語序盤では小学6年生、後に中学1年生に進級。母が早くに亡くなったため、実質的に上杉家の家計と家事全般(料理や家計簿を含む)を切り盛りしており、体は弱いが風太郎の心の支えとなっている。五つ子がとても好きで、特に四葉と五月がお気に入り。他の四人に初めて会った時は「あっちに五月お姉ちゃんが四人いる」と言い、髪の長さと小物で五人を見分けることができる——これは風太郎にもできないことである。
結婚式編では、父と兄が指輪を忘れたことに気づいたのも彼女である。彼女は漫画第1話、アニメ第1話から登場しており、常連の脇役であって主人公ではない。
原作とシリーズ展開について
原作漫画は2020年2月に完結(本編全122話、単行本全14巻)。2022年には『週刊少年マガジン』25号に新作読切「122+1話」が掲載された。
【春夏秋冬】は総集編ではない。もともとは春場ねぎ完全監修、あさのハジメ執筆による「完全後継小説」で、原作の続きとなる五つ子の新たな日常を描いたもの(KCデラックス、既刊3巻)。2026年5月2日に「五等分の花嫁 SPECIAL EVENT 2026 in TOYOTA ARENA TOKYO」にてTVアニメ化が発表され、同会場では新作OVA(アニメで描かれなかった原作章節を描き、∽、*に続く)も発表された。放送日と制作会社は未確認。
社会的影響:公式には「五等分の花嫁記念日」(1/1、3/15、5/27、8/8、10/20)が設けられている。2017年の記念CMでは佐倉綾音が一人で五つ子を演じ分けた。2021年のエイプリルフールには性別反転企画「五等分の花婿∬」が展開された。2018年には中国のCCTVの映像に四葉が映り、春場ねぎがイラストでユーモラスに反応した。
作品評価
受賞:第43回講談社漫画賞少年部門(2019年5月)。その他の受賞歴は未確認。
売上:累計発行部数は2018-08に70万部 → 2019-01に200万部 → 2019-09に720万部 → 2020-01に1000万部 → 2020-04に1200万部 → 2022-03に1600万部 → 2022-12に2000万部を突破。第14巻の初動は123,735部、累計は431,970部。
興行収入:劇場版は22.4億円(初週第2位、動員20.0万人/2.7億円)。
「読者アンケートから始まった読切が、2000万部、22.4億の興行収入へ——『五選一』というサスペンスを丸三年半も引っ張った。」
—— 総評



